塗り壁材製造・西洋漆喰塗材の
販売などを手掛ける
「オンザウォール」(静岡市)様が、
特殊塗料を専門とする事務所
「村上製作所」を東京・浅草に
開かれました。
関東方面での取引・業務の円滑化を
図るほか、本社の業務ではなかなか実践できない
「とがった取り組み」
の展開を狙って立ち上げられたとのこと。
村上哲之介社長に、展望などをおききしました。
塗り壁材・インポート塗材を普及する企業の新拠点
オンザウォール様は
塗り壁材のローコスト化や
施工性の向上を目指した
自社ブランド・DIY向け商品
を製造。
そのほか、正規輸入代理店などとして
ヨーロッパ系企業4社
の塗り壁材、装飾塗料などを
広く扱っています。
今回は、〝裏浅草〟と呼ばれるエリアに
「村上製作所」を開設。
どんな製作が繰り広げられるので
しょう…早速、訪れてみました
(画像はプレオープン時のものです)。




美しい仕上がりを実現させるイタリア・
CO.ME社製のコテなどが並びます。
とてもヨーロピアンな雰囲気が期待できそう!
西洋漆喰の世界にいざなうサンプルも多数登場
プレオープンでは、村上社長や
イタリア製装飾コーティング製品を扱う
デコラ社のルイージ社長が登場。

デコラ社はオンザウォール様が塗料などを
扱っているヨーロッパ系企業のうちの
1社で、フレスコ画にも使用される
高純度天然材・ピュアライム(熟成漆喰)
関連の商品を中心に製造しています。
ご当地特有の塗材をアジア地域の建造物内に
取り入れるプロデュース業務でも、
注目を集めています。

サンズに関するプロジェクトも
担当しているとか。
ルイージ社長は16歳でペインターの
道に入った後、デコレーターも兼ねる
技術者に。2025年にはシチリアに
アカデミーも開設し、ペイント・
デコレートの技術や理念などを
後進に伝えています。
デコラ社の色見本帳のほか、
アンティークや風化の
趣を醸しだす壁などのサンプル品なども、
見せてくださいました。

漆喰の際にはコロッセオなど
古い建物に使われるシチリア産の
石のほか、レンガや陶器を焼いて
出た粉、工場で生まれた
鉄さびといった素材も
生かしたりするそうです。
ちなみにご当地では現在、マットや
クレイ系の配色が人気とのこと。
こういった
西洋漆喰の魅力を伝える資料
が常設され、間近で風合い
などを感じられる点が、村上製作所の
特色の一つとなっているようですね。
アーティストのポートフォリオやラボ的役割も?
製作所内の内装も、目を引きました。
こちらは日本の若手アーティストに、
輸入特殊塗料を使ってペイントして
もらったのだとか。


海外に比べて日本は
アーティストの社会的地位が低く、
「生活・制作にかかる境遇も過酷」
という事情は、当事者からもよく
聞かれますよね。
「美術家が、クリエイティブ活動に
取り組めるように後押ししたい」
と語る村上社長は、
若いアーティストが存分に才能を
発揮できる環境づくり
への意欲をにじませます。
そのため内装に関しては、ペイントだけでなく
デザイン段階から一貫してアーティストに
任せているのだとか。

ペイントされていくそう。
まさに真っ白なキャンバスのようで、
これからの展開が楽しみです。
「カスタムしやすい製品
づくりを重視してきた。
やわらかさやムラ感が魅力的な、
塗り壁材の特色を発信していきたい」
と意気込む村上社長。
さらに展望を語ります。
「左官のエキスパートとの
協業を円滑に進めるとともに、
塗装やクロスなど、ほかの分野からも
左官業に参入しやすい流れをつくれれば。
国内でアクリル系西洋漆喰は
まだ馴染みの薄い素材だが、
すそ野を広げれば技術者の
チャンスも広がる」
「一般の人にもワークショップなどを
通じて、多彩な色に囲まれた生活空間
を演出する手段を知っていただきたい」
さまざまな実験的取り組みが
繰り広げられそうな予感。
まさに先鋭的な活動が、
どんどん進められていく
のではないでしょうか。
どんな空間に育っていくのか、
どんな人たちが羽ばたく場所に
なるのか、とても楽しみですね。

